椎間板ヘルニアでお悩みの方へ 後編
日常でできるヘルニアの対処・予防方法
ヘルニアは日常生活における動作にも支障をきたすため、対処・予防をしたいものです。
放っておけば、歩行困難など症状が悪化する可能性もあるので、早期に受診することをお勧めします。
また、日常でできる対処・予防方法も取り入れていきましょう。
ヘルニアの対処・予防方法
ヘルニアの痛みが強い場合には、無理に動かさずに安静にすることが大切です。
無理に動かすことで、症状や痛みが悪化する可能性があります。
そして、ヘルニアを改善するためには動けるようになってからストレッチや運動を始めていきます。
また、ヘルニアにならないように予防する方法は、次の例が挙げられます。
●ストレッチや運動をする
ストレッチや運動で筋肉の柔軟性を高めたり、筋力を高めることはヘルニアの再発予防につながります。
痛みのない程度にストレッチを行い、少しずつ可動域を広げられるようにしましょう。
また、運動は腰に負荷をかけすぎないようなものがいいため、水中ウォーキングなどがおすすめです。
●姿勢を改善する
姿勢の悪さは腰の負荷を大きくしてヘルニアを誘因します。
立っている時の姿勢や座っている時の姿勢など、日常における姿勢を正すように意識しましょう。
身体がゆがむような動作や癖も改善する必要があります。
●腰に負荷をかけすぎない
腰に負荷をかけるような動作ばかりしていると、ヘルニアになるリスクが高まります。
重い荷物を持ち上げる時は、膝を使うなどして腰に負荷がかかりすぎないように注意します。
また、同じ姿勢を続ける際には小休憩を挟むようにしましょう。
ストレッチや運動をすることでストレス解消にもつながります。
明舞整骨院の【椎間板ヘルニア】アプローチ方法
ヘルニアという言葉の意味は、本来あるべきところから「突出・脱出」とびだすという意味で使われます。
ここでは、頚椎ヘルニアと腰椎ヘルニアについて書いてみます。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎同士(頚椎は7個)の間にある軟骨=椎間板に何らかの負荷がかかり変性して線維輪が破綻し、髄核が突出して脊髄や神経根を圧迫している状態を頚椎ヘルニアと言います。
分かりやすく言うと、骨と骨の間におまんじゅうがあるとして、あんこが周りの皮を破って飛び出しその飛び出したあんこが神経に触り症状が起こることを言います。
◇主な症状
・頚部症状
後頚部痛、首の運動障害(前に屈める・後ろに反らす・後ろに振り向くなど)
・神経根症状
片側上肢(上腕~前腕~手指)のしびれ、痛み
・脊髄症状
手指の巧緻運動障害(鉛筆や箸の使用に制限が出たり洋服のボタンがかけずらいなど)や下肢の歩行障害、膀胱直腸障害など
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎(腰椎は5個)の間にある軟骨=椎間板に何らかの負荷がかかり変性して線維輪が破綻し、髄核が神経側に突出した場合、神経症状として下肢痛を生じ、これを腰椎椎間板ヘルニアと呼んでいます。
腰椎ヘルニアでの足の症状はどちらか一方(右か左)に発症することが多いです。
◇主な症状
・腰部痛
・臀部痛(腰のヘルニアの場合、高頻度で臀部痛を訴えます)
・下肢の痛み、しびれ
・感覚障害(右足と左足で触られている感覚が違う箇所がある)
・筋力低下(右か左の足首を上へ動かそうとすると動かしずらい感じがする)・・・などが挙げられます。
腰椎ヘルニアは年配の方によく発症すると思いきや、実は青壮年と呼ばれる20代から40代の方たちにも多く発症します。
いわゆる働き盛りの年齢で、職業・スポーツ・体重の増減・喫煙などが関係していると考えられています。
最近では特に介護の現場で働いている方達が多数ご来院されます。
ご来院される方の多くは、荷物を持ち上げたりなど、重いもの(荷物や人など)を持ち上げる・抱える・移動させる・横や下に置くなど、腰に負担のかかる仕事をされてる方々です。
腰痛同様、腰椎ヘルニアの予防・改善を目指すには、患者さんお一人お一人がヘルニアに対して意識することが必要です。
ヘルニア症状の出にくい身体づくり(ストレッチ・筋トレ・運動など)または日常生活動作、姿勢の改善、荷物やひとの持ち方など個人個人の意識改革が必要不可欠です。
ヘルニアでお困りの方、どうぞお気軽にご連絡ご相談ください!