多くの方が悩みを抱える肩こり
肩こりは多くの方が悩まされている症状であり、慢性的な痛みになるケースも多くなっています。首から肩、背中あたりが緊張し、重さや張ったような感じになることを「肩こり」といいます。
肩こりになると頭痛や倦怠感、手のしびれなどの症状が現れるような場合もあります。
肩こりが起こる原因と症状
肩は頭を支える首とつながっているため、負担がかかりやすい部分です。そのため、肩こりに悩まされている方は多いものです。
肩こりが起こる原因はさまざまなことが考えられ、それぞれ原因や症状は異なります。
【肩こりの原因と症状】
肩こりが起こるのは日本人に多いと言われていることはご存じでしょうか?
欧米人に比べると日本人は筋肉量が少ないことから肩こりが起こりやすいのです。また、欧米は椅子に座る文化ですが、日本人は従来は畳や床に座る文化なので背中が曲がりやすいことも原因とされています。
肩こりが起こる主な原因と症状をみていきましょう。
筋肉疲労
もともと負荷がかかりやすい肩ですが、日常の些細な行動や動作によって筋肉は疲労を積み重ねていきます。その疲労によって筋肉は硬くなってしまい、血管を圧迫してしまうのです。そうすると、血流が悪くなって炎症を起こすことで肩こりになってしまいます。
筋肉疲労を起こす原因は、姿勢の悪さや、デスクワークによる長時間同じ姿勢でいることなどが挙げられます。
血液循環の悪さ
血流が悪いと、筋肉に十分な酸素や栄養を届けることができません。そうすると、筋肉が硬くなってしまいやすく、肩こりをおこしやすいのです。そのため、低血圧や高血圧の方、冷え性の方は肩こりを起こしやすいと言われています。
眼精疲労
最近はスマホやパソコンを長時間使用することにより眼精疲労になる方が増加しています。ずっと近距離の画面に集中することで、緊張状態が続いてしまい眼精疲労を起こします。そして、目の疲れが肩こりを引き起こしている可能性もあるのです。
目の奥には神経がたくさん走っているため、眼精疲労は神経に影響を与えて肩こりや頭痛、吐き気などさまざまな症状を引き起こします。
日常でできる肩こり症状の改善・予防方法
慢性的な肩こりは、肩の痛みだけではなく頭痛やめまいなど他の症状も引き起こす可能性があります。そうすると、日常生活においても支障をきたすような場合もあるでしょう。
そこで、肩こり症状の解消・悪化防止のために日常的に対処・予防法をおこなうと良いでしょう。
肩こりの対処・予防法
つらい肩こりは、日常から対処・予防法を取り入れることで症状の緩和や予防が期待できます。
自身の肩こりの原因に合った対処・予防法で、症状の軽減・緩和を目指しましょう。
姿勢を改善する
姿勢の悪さは肩に負荷をかけ、筋肉疲労を蓄積させます。
そのため、姿勢を正すように日頃から意識することが大切です。
立つ時や座る時には背筋を伸ばし、首や肩の筋肉はリラックスさせた状態が好ましいでしょう。
また、足を組んだり、同じ肩で荷物を持ったりするような癖も姿勢のゆがみの原因になるので注意が必要です。
運動不足を解消する
ストレッチや適度な運動によって筋肉のこりを和らげることで、肩こり改善・予防につながります。
デスクワークなどで同じ姿勢が続く場合には、合間時間に簡単なストレッチを取り入れましょう。
また、運動によって筋力をつけることで、肩こりを起こしにくい身体を作れます。
目を休める
パソコンやスマホを長時間使う時には、こまめに休憩を挟んで目を休めましょう。
ホットタオルや温かいアイマスクで目元を温めたり、遠くの景色をみて目の筋肉を緩めたりして目を休めましょう。
生活習慣を見直す
とくに低血圧や高血圧の方の場合は、低血圧や高血圧を改善することで肩こりの改善につながります。
生活習慣を見直し、睡眠不足や食生活の乱れを改善することから始めましょう。